みなさん、こんにちは!
宅建士試験に向けた勉強を今から始めようと思っている方、このような悩みはありませんでしょうか。
まずは独学で頑張ってみようと、勉強をはじめているあなたはとても立派です。世の中には一歩踏み出せずにいる人が大半なので、それだけで尊敬に値します。
しかし、自分にあっていない、まちがった勉強方法をしてしまうと、目標である「宅建士の合格」からは遠ざかってしまいます。
・時間をムダにしない宅建試験対策
・勉強方法のコツ
を、現役宅建士である筆者の経験をもとに解説していきます。宅建士の勉強は通信講座の活用を検討してください。下のページでは各予備校の通信講座を徹底比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:宅建士通信講座のおすすめ比較ランキング!現役宅建士が教える選び方
この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ宅建部門執筆者:小金井俊(宅建士、管理業務主任者資格保有)
私は、次の3社に勤務した経験があり、合計で不動産会社歴が10年となります。
・不動産仲介会社
・不動産管理会社
・不動産開発会社
私自身、宅建士試験を1度不合格になっています。ですので、失敗から学んだことも、恥ずかしいですが包み隠さず解説します!
また通信講座を受講する場合でも、1人で勉強する時間が多くなります。そのため、通信講座、独学問わず、自分にあった勉強方法で知ることは必須です。
社会人の方は仕事の合間に勉強をする必要があり、より時間効率が求められます。私は宅建士は学生時代に、管理業務主任者は社会人になってから取得しました。
・これから就職活動をする学生
・転職、スキルアップを目指す時間のないビジネスマン
の参考になれば幸いです!効率のよい勉強方法で、宅建試験合格と私生活を楽しむことを両立させましょう!
宅建士試験の特徴
まず、宅建士試験の特徴をずばりいいます。
【宅建士試験の特徴】
・過去に出題された問題がまた出題されることがとても多い
・前年度に改正された法律の問題は、ほぼ毎年出題される
他の国家資格と比べても、宅建士試験は独特です!
この2つの特徴について、1つずつ解説します。
宅建士試験は過去の問題がまた出題されることがとても多い
宅建士試験の一番の特徴ではないでしょうか。宅建士試験は、2~3年に1度、中にはほとんど毎年出題される「超重要問題」があります。
そのため、「超重要問題」を特に力を入れて勉強することが、合格への近道となるでしょう。特に過去問は気合を入れて臨みましょう!!
試験合格後、宅建士として活躍するために重要な知識ということです!
市販のテキストを購入される方は「超重要!」「毎年出る!」など傾向がわかりやすく書いてあるものを選びましょう。
宅建士試験は前年度に改正された法律問題は、ほぼ出題
宅建士の試験問題は、法律の問題がベースになっています。
そのため、その年に法律がかわった、いわゆる「法改正」が、毎年必ずといっていいほど出題されます。
2020年4月に大幅な法改正がありました。その年の宅建士試験には法改正の問題だけでもかなりの数が出題されましたので、法改正を重点的に勉強したかどうかで合否が別れました。
超重要問題&法改正を勉強することが、合格への近道です!
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宅建士試験 重要な出題範囲
勉強を始める前に、出題範囲をざっくりと見ておきましょう。
科目 | 問題数 | 点数 |
宅建業法 | 20問 | 20点 |
権利関係 | 14問 | 14点 |
法令上の制限 | 8問 | 8点 |
その他の法令 | 8問 | 8点 |
宅建士試験 宅建業法
宅建業法という法律の科目で、最も重要な出題範囲になります。
「超重要問題」も、この宅建業法から多く出題される傾向があります。私は宅建士の勉強の半分を、この宅建業法に使ってもいいと考えます。
【他の科目と比べた宅建業法の特徴】
・出題範囲がそこまで広くない
・難易度があまり高くない
・超重要問題が多い
宅建業法で多く正解することにより、合格の可能性はぐんとあがります。逆にこの分野が不得意だと合格はかなり難しくなります。
あくまで目安ですが、宅建業法は20問中18問、できれば満点正解できるように対策しましょう。
ひっかけ問題が多いので、問題文をよく読むようにしましょう!
宅建士試験 権利関係
民法や区分所有法など、不動産に関わる様々な法律が出題される科目です。
宅建業法をがんばって勉強し、合格が近くなった人たちの合否を分ける出題範囲といえます。
宅建業法に次いで、重要な出題範囲となります。ただし、この範囲で点数をとることは、容易ではありません。
【他の科目と比べた権利関係の特徴】
・出題範囲が広い
・難易度が高くない
・法改正が出題される
出題範囲が広く、難易度も高いため、法学初心者や独学で勉強される方にとっては、壁と感じる科目でしょう。
通信講座の講師が「この問題は司法試験レベルだね…」と嘆いてしまう程の問題が出るときもあります。
この分野で点数をとる対策としては、次の2つになります。
良質なインプット
権利関係は、暗記が必要なものと、根本の理解が必要なものがどちらもあります。
暗記は語呂合わせなどで対応できますが、根本の理解が必要なものは、「なぜこうなのか」と過去の判例などから理解する必要があります。
市販のテキストも、範囲が広すぎて解説しきれていないものもあり、独学だと挫折してしまうことも多いでしょう。
独学の方はインターネットや「YouTube」などで自分が納得いくまで調べ、通信講座の方は講師にどんどん質問しましょう。
どうしてもわからなければ「捨てる」ことも必要、効率的な勉強が一番求められる科目です!
法改正対策
難しく、範囲も広い科目ですが、法改正はほぼ毎年出題される傾向があります。法改正が多い年は、出題される問題も多くなりがちですので、対策している人にとっては有利になります。
ただし、最新の法改正は、当然過去に出題されたことがありません。そのため、どのような形で出題されるかがわかりませんので、市販の過去問集のみでは対策が難しいでしょう。
対策として、
これでばっちりです。
権利関係は、合否がわかれる科目だけに、少なくとも半分以上、8点~10点は欲しいところです。
宅建士試験 法令上の制限
建築基準法などの法律から、不動産にかかわるところが出題される科目です。宅建業法や権利関係とはまた違う知識ですので、苦手な方も多いです。
【他の科目と比べた 法令上の制限の特徴】
・暗記することが、とにかく多い
・文章を読んだだけでは、理解がしにくい
建築系の法律が多いですので、大学の法学部でもあまり勉強しない範囲です。宅建業法、権利関係とがんばって勉強して、法令上の制限をはじめたとき、
なんじゃこりゃ・・・
と、受験者の心を完全に折りにきています。なぜなら暗記することがとにかく多いからです。そのため、対策方法もひたすら暗記するしかありません。理屈ではなくどれだけ暗記しているかがポイントになります。
では、暗記が苦手な方は、どのようにすればよいでしょうか。おすすめは、語呂合わせで覚えることです。どの市販テキストにもおすすめの語呂合わせがありますので、是非参考にしてみてください。
自分なりの語呂あわせを作ってみたりするのも、楽しみの1つです!
宅建業法、権利関係と比べると出題数は少ないですが、それでも50問中8問出題されますので、勉強しないわけにはいきません。半分以上の5問、6問は正解したいところです。
宅建士試験 その他法令
不動産鑑定、広告、建物の構造についてなど、広い分野・範囲から出題されます。
【他の科目と比べたその他法令の特徴】
・出題範囲が広い
・毎年はじめて出題される問題がある
・過去に出題された問題がでることも多い
出題範囲が広すぎますので、満点は厳しいかと思います。あまり追いすぎないようにしましょう。特徴としては、はじめて出るような問題と過去に出題された問題が混ざっていることです。
過去問集をちゃんと勉強している人でしたらある程度の点数がとれますので、対策してきた人の間ではそれほど差が開かない科目でしょう。
その他法令も5問、6問の正解を目標にしましょう。
以上、各科目の解説でした。まとめると、以下のピラミッド図をイメージしていただければと思います。
まずは、「宅建業法」を重点的に勉強し、「権利関係」である程度の合格への目星をつけましょう。
宅建士試験おすすめの勉強法
各科目の特徴から、効率よく勉強するにはどうすればよいでしょうか。宅建試験は、以下の勉強法が効果的です。
・インプットとアウトプットを交互に
・過去問題集をひたすら解く
・暗記ものは、直前まで詰め込む
1つずつ、解説します。
宅建士対策はインプットとアウトプットを交互に
他の試験では、出題範囲をインプットしてから、過去問集などでアウトプットをしていく方法もありますが、宅建試験においては非効率です。
過去の問題からの出題が多いので、過去問集(アウトプット)の量が合否をわけますし、暗記ものも多いので、すぐに忘れてしまうでしょう。
覚えたことを忘れないうちにアウトプットし、知識や記憶をより強いものにしていきましょう。
私のおすすめは10分インプットしたら、すぐ過去問でアウトプットです。
インプットのたびに合格へ1歩ずつ近づいている実感もあり、モチベーションも維持しやすいです。是非試してみてください!
宅建士対策は過去問をひたすら解くこと
出題科目のインプットが終わったら、あとはひたすら過去問集でのアウトプットです。
過去問集がテキストと同じ数販売されているのは、テキストのインプットと同じくらい過去問集でのアウトプットが重要であるからでしょう。
4択1問なので、過去問の正解以外の3つの選択肢から、「なにが間違っているのか」も過去問をときながら考えることにより、インプットをさらに3つ得ることができます。
アウトプットをしながら、インプットをすることで効率よく勉強できます。
【宅建士に合格したアウトプット法】
・10年分の過去問集を買う(解説が丁寧なものがおすすめ)
・全ての問題を3回解く
・3回連続で正解したものは知識が身に付いたので飛ばす
・全ての問題に3回連続で正解するまで「永遠」と解き続ける
・すべての問題に3回連続で成功したら、実際の試験形式で10年分の過去問を解く(50問を2時間休憩なし)
ここまできたら、もう宅建士合格はかなり近くなっています。最後の仕上げに、毎年8月、9月ごろに、各予備校などで実施される模試を受けましょう。
模試を受けることで、
をチェックできます。肌感覚では模試を受けるか受けないかで合格に影響がでますので、ぜひチャレンジしてください。
↑残りの期間何をすべきか見えてくる↑
良質なインプットをするために
宅建士試験は、アウトプットの量が合否をわけるでしょう。しかししっかりとした知識がインプットされていないと、アウトプットもできません。
合否をわける宅建業法、権利関係の質には、特にこだわりましょう。
市販テキストをいくら読み込んでも理解できなければ、講義を受けるか、人に聞くしか方法はありません。
アウトプットに行き詰った方は、通信講座の受講を検討してみてください。
「アガルート宅建講座」は宅建士合格を目指すなら特におすすめしたい通信講座。アガルートは法律系の国家資格に強い通信講座。令和5年の宅建試験の合格率は驚異の64.8%(全国平均の3.77倍)と実績も抜群です。
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※アガルートでは、この件の問い合わせを受け付けていません
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関連記事:宅建士通信講座のおすすめ比較ランキング!現役宅建士が教える選び方
宅建士勉強方法のコツまとめ
宅建士合格のための勉強のコツについて解説しました。
・宅建士試験は「過去問」「法改正」の勉強が合格への近道
・宅建業法は最重要科目、権利関係は合否をわける科目
・法令上の制限はひたすら暗記
・おすすめ勉強法は、インプット→アウトプットの繰り返し
・試験直前はひたすらアウトプット、仕上げに模試を受ければ合格はすぐそこ
宅建の問題(相手)を知ることで、対策を練ることが出来ます。筆者の勉強法を実践していただいて、是非合格へと近づいてください!