こんにちは、ひのです。
私は、令和元年度社会保険労務士試験に合格しました。現在は企業で総務として給与計算や社会保険事務を主に行っています。
社労士資格は自分で事務所を構えて開業することができます。
そこで気になるのが、開業してどのような仕事を行なっていくのか、実際に開業している社労士先生方の業務の実態ではないでしょうか。
この記事では、大阪大学が行なった、
という調査をもとに、開業社労士の実態に迫りたいと思います。これから社労士を目指される方は、下のページで社労士の通信講座を徹底比較しているのでご覧ください。
この記事の執筆者の信頼性
私は妻1人(当たり前)・娘1人(現在3歳)を持つ3人家族の夫兼父の30代会社員「ひの」といいます。
どちらかというと技術色の強い業種のサラリーマンです。
そんな私ですが、いろんな経緯を経て「令和元年度社会保険労務士試験」に合格することができました。
現在は同じ会社の総務部門で社会保険労務士試験合格者として勤務しています(勤務社労士ではない)。今は社会保険労務士試験の勉強で培った知識を活かして日々業務に邁進しているところです。
社労士の実態調査の前提
冒頭に説明しましたアンケート調査は、少し古いのですが、2018年2月10日から3月31日までの2カ月弱の期間実施されました。
47都道府県の社労士会ホームページ掲載の会員名簿から無作為抽出された3,000件を対象に調査票を送付し、郵送およびウェブを合わせた有効回答数は939件をもとに作成されたものです。
現役社労士の生の声が聞けるという訳ですね!
開業社労士の業務割合
開業社労士の業務種類別の割合平均値は、以下のようになっています。
【開業社労士の業務割合】
・手続代行、書類作成などのいわゆる第1号・第2号業務が57%
・コンサルタント業務である第3号業務が27%
・紛争解決手続代理業務の割合の平均値は 0.9%
・その他が16.8%
でした。
手続代行や書類作成が半数以上を占めているという結果でした。では、手続代行や書類作成というのは、具体的にどのような業務があるのでしょうか。
取り扱っている業務が多い順に上から並べてある表を掲載いたします。(右側の数値が大きいほどその業務の比率が高いということになります。)
健康保険や雇用保険などの社会保険の手続代行が続き、労働時間の相談、就業規則の作成、採用・退職の相談などが続きます。
コンサル的な業務である「相談・アドバイス」とある業務についてはまだまだ下位の方にあり、これからの伸びしろがある分野だと言えそうです。
社労士の顧問契約先件数の平均は?
顧問契約件数については、一番多いのは顧問なしという結果になりました。
しかし、累積%が50%に達するのは「顧問10社以上〜20社未満」であり、大体平均的にはこのくらいの顧問契約があると言えそうですね。
顧問契約100社以上なんていう開業社労士さんもいるようですね、どのように営業しているのかとても興味があります。
社労士業務の単発契約件数
続いて、顧問契約以外の契約件数です。単発で仕事を依頼される場合などの件数になります。
こちらの中央値は【5件以上〜10件未満】ということで、平均的には2ヶ月に1件以上契約があるという社労士さんが多いということですね。
契約100件以上なんて月に8件以上処理をしているということになりますがとても忙しそうですね。
社労士の研修講師件数
続いて研修講師を行なっている件数となります。
研修講師となるとなかなか誰でもできるというわけではないので、行なっていない人が約半数を占める結果となりました。
年間1回以上の依頼があれば良い方かもしれませんね。
社労士事務所の売上高
続いて、事務所の売上高です。
中央値としては「500万以上〜700万未満」ですが、随分と二極化が進んでいる印象を受けます。稼げている人は稼げているが、稼げない人は稼げないという社労士の厳しい現実なのかもしれませんね。
ただ、中には1億円以上を売り上げている社労士さんもいらっしゃるので、勤務社労士では実現できないような年収を達成できる夢を見させてくれます。
開業社労士の年収の実態
続いて一番気になるであろう、開業社労士の年収です。
300万円未満が最も多いという結果でした。
中央値としても500万円未満までが半数となっており、開業社労士の大変さを物語っている数値となっています。しかし、年収1000万円を超える方も多くいらっしゃるので、開業後の顧客開拓能力がやっぱり重要だということでしょうか。
開業社労士の顧問先数や年収実態、仕事内容まとめ
いかがだったでしょうか。こういった具体的な調査をみて社労士の実態を把握すると本当の社労士資格の姿が見えてきて面白いですね。
僕個人的な意見を申し上げれば、
思ったよりも顧問契約件数って多いんだなとか、できる社労士に仕事が集中して、できない社労士には仕事がこない、当たり前だけどやっぱりそうなんだと思いました。
自分が開業するにあたっては、とりあえずは中央値である700万以上の売上高を目指して頑張っていけたらなと思います。
この記事が開業社労士を目指している方、もしくはこれから社労士試験の受験を検討されている方の参考になればとても嬉しいです。