こんにちは!
今回は、試験合格後、宅建士証を発行するまでの具体的な手続きを紹介します。
宅建士試験に見事合格され、これから手続きをする方や、過去に合格してこれから手続きをする方に是非読んでいただきたい内容になっています。
また、宅建士試験に挑戦中の方も、この記事を読んで、合格後の具体的な手続きを知ることで、モチベーションにつなげて頂ければ幸いです!
まずは、宅建士という方は、ぜひ通信講座の活用を検討ください。おすすめはコチラから。
関連記事:宅建士通信講座のおすすめ比較ランキング!現役宅建士が教える選び方
いきなり結論から申しますと、宅建試験は一度合格をすれば、重大な違反をしない限り、放置していても合格は有効です。しかし、放置する期間に応じて宅建士証の申請方法が変わります。
そして、せっかく宅建士に合格したのですから不動産業界の転職市場を見てみませんか。不動産業界専門の転職支援サービスの『宅建Jobエージェント』で自分の市場価値を測ることができます。
宅建士としての価値を知っておくことは重要なので、ぜひ登録しておきましょう。
↑宅建士としての市場価値を知る↑
この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ宅建士部門執筆者:小金井俊(宅建士、管理業務主任者資格保有者)
【筆者プロフィール】
名前:小金井 俊
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナー合格。
不動産会社勤務歴10年
宅建士取得後、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナーに合格。宅建士試験合格後の手続きについて、経験者として解説します。
宅建士試験合格後の手続き
宅建士試験合格後の手続きの流れは、おおよそ次のステップを踏みます。
1.合格通知が届く
2.(実務経験が2年以上ない場合)登録実務講習を受講する
3.受験した都道府県に資格登録申請をする
4.(合格後1年以上経過している場合)都道府県の法定講習を受講する
5.宅建士証交付申請を行う
6.宅建士証が自宅に郵送される
1つずつ見ていきましょう!
宅建士試験合格後① 合格通知が届く
宅建士試験に合格された方にのみ、受験した都道府県の宅建協会から合格の通知が届きます。合格の通知には以下がセットになっています。
【宅建士合格の通知で届くもの】
・合格証書
・登録実務講習案内
・宅建士証交付申請書類一式
実際に宅建士として業務を行う場合には、「宅地建物取引士証(宅建士証)」を手元に用意する必要があります。
上記は筆者の「宅地建物取引士証(宅建士証)」になります。宅建士証はこのまま読み進めていただければ手に入ります。
宅建試験合格後② 登録実務講習を受ける
宅建免許を受けている企業で2年以上の実務経験がない場合、登録実務講習を受ける必要があります。
宅建士は不動産取引のプロとしての活躍が求められるため、実務経験がない場合は講習により経験を積む必要があるからです。逆に講習を受講すれば、実務経験がなくとも宅建士証申請の要件を満たすことができるのです。
(1)資格予備校や研修会社など、一般企業が開催しています。近くで開催している場所や都合の良い日程があるところを選びましょう。
(2)費用は20,000円前後です。実施機関によって多少異なります。
(3)講習は2日間、9:30~17:00になります。
(4)2日目の最後に確認テストが実施されます。ここで合格点を獲得する必要があります。(※講義を聞いていれば内容は簡単)
(5)確認テスト合格後、「登録実務講習修了書」が配布されます。
(6)不動産業界は土日に勤務することが多いため、講習は火曜日・水曜日に実施されることが多いです。(※講習は丸一日かかりますので、お仕事やご予定は事前に調整が必要です)
(7)基本的には実際に出向いて座学を受ける必要がありますが、webで実施しているところもあります。(※対面が不安な方は、webで実施しているところを選ぶようにしましょう)
(8)登録実務講習には、有効期限がある場合があります。(※都道府県によって異なりますが、おおよそ5年~10年の場合が多いです)
宅建試験合格後③ 資格登録
宅建士試験を受験をした都道府県に、資格登録の申請を行います。申請については各都道府県の登録窓口にて申請をします。
申請書とあわせて、登録実務講習を受けた方は「登録実務講習修了書」、実務経験のある方は「実務経験証明書」を添付し申請をします。
合格後1年以上経過している場合は法定講習を受ける必要があります。
この講習は、各都道府県が主催しています。日程により開催場所が選べますので、ご都合の良い日程を選ぶようにしましょう。
費用は一律で16,500円です。
資格登録が完了すると、都道府県から登録完了のはがきが届きますので、コピーを添付して資格登録申請をしましょう。
宅建試験合格後④ 宅建士証交付申請
ここまで来て、ようやく宅建士証の交付申請ができます。各都道府県から宅建士証交付申請書を取り寄せし、郵送にて対応します。
手数料が4,500円かかります。
宅建試験合格後⑤ 宅建士証が自宅に郵送される
宅建士証交付申請からおおよそ1~2ヶ月で手元に届きます。郵送対応が遅れたりで、3ヶ月以上要する場合もあるようです。
業務上必要な場合は、早めに郵送するようにしましょう。
合格後も、手続きが結構大変ですね・・・
合格通知が届いた後、宅建士証が手元に届く期間は、下記が目安です。
実務講習や法定講習は、日程が決まっており、かつ最短日程は満員で募集を締め切っている可能性もありますので、運が悪いと6ヶ月程時間を要する可能性もあります。
また、費用については下記が目安です。
費用も期間も必要です。
せっかく苦労して取得した宅建士の資格なので、登録まで終わらせて、活かしていきましょう。不動産業界専門の転職支援サービスの『宅建Jobエージェント』で自分の市場価値を測ることができます。
宅建士としての価値を知っておくことは重要なので、ぜひ登録しておきましょう。
↑宅建士としての市場価値を知る↑
宅建士合格後のよくある間違い
宅建士に合格した方がよく勘違いされる内容について解説します。
私の周りにいる方で、宅建士に合格された方に質問された内容や、web上で多くあった口コミをから記載しています。
試験に合格したら、宅建士と名乗って良い?
宅建士試験に合格=宅建士ではありません。
宅建士を名乗るには、手元に「宅地建物取引士証(宅建士証)」があることが必要です。宅建士証が手元になければ、宅建士と名乗ることは出来ませんので、名刺に「宅地建物取引士」と書くことはNGです。
また、契約書への記名押印など、宅建士の業務をすることは出来ません。もし、宅建士証がない状態で上記のことを行った場合は、宅建業法違反で罰則を受ける可能性がありますで、十分に注意しましょう。
宅建士証が届くまでは、履歴書に書いてはいけない?
宅建士証がない状態で、名刺への記載や宅建士の業務はNGとお伝えしましたが、履歴書の資格欄にも記載してはいけないのでしょうか。
宅建士証がない場合でも、合格をしていれば履歴書に記載することは可能です。その場合、「宅地建物取引士試験合格」と書くようにしましょう。
「宅地建物取引士」のみの記載だと、宅建士証があるとみられてしまう可能性があるため、NGとなります。
宅建士合格後、実務で使用しなければ放置しても良い?
宅建士試験に合格後、すぐに使用しないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。講習や宅建士証申請にはお金と時間もかかりますので、すぐに使わなければ、
申請しなくても良いか!
と思いますよね。
合格後の講習や交付申請は、宅建士が必要でなければしなくても良いです。合格には有効期限はありませんので、必要になったら講習・交付申請をすれば宅建士証は手に入ります。
しかし合格後1年以上経過してしまった場合は、法定講習を受講する必要がありますので留意しましょう。
またすぐに利用したい場合でも、登録実務講習・法定講習・宅建士証交付の手続きで3ヶ月~6ヶ月かかってしまう可能性があります。
そのためすぐに利用したいと思っても、手元に届くまでは一定時間がかかってしまいます。近いうちに宅建士証が必要になる可能性がある場合は、合格後速やかに申請することをおすすめします。
そして不動産業界専門の転職支援サービスの『宅建Jobエージェント』では、自分の市場価値を測ることができます。宅建士としての価値を知っておくことは重要なので、ぜひ登録しておきましょう。
↑宅建士としての市場価値を知
宅建士合格後の流れと登録手続きまとめ
宅建士試験合格後、宅建士証交付までの手続きは若干面倒ですので、ついつい放置してしまう方も多いでしょう。ただし、一度合格をすれば、重大な違反をしない限り、放置していても合格は有効ですので、ご自身の状況に応じて対応いただければ大丈夫です。
業務で使わない方でも、宅建士証が手元にあると、「合格した!」という実感がより出来てきます。そのため、お時間とお金に余裕のある方は、実務で利用しない場合でも宅建士証の申請をしてみてはいかがでしょうか!