みなさん、こんにちは!ひのです。
「弁理士になりたい!」と思った段階で勉強を始めるのもいいですが、ちょっと待ってください。
何事においても当てはまりますが、
敵を倒すにはまず敵を知るべし!
です。弁理士試験の勉強を始める前に、まずは弁理士試験について知っていきましょう!弁理士試験について知る前に闇雲に勉強を始めてしまうと、以下のようになってしまうかもしれません…。
こんなことになってしまったら、弁理士への合格が遠のいてしまいます。この記事では、弁理士試験についての基本情報についてお伝えできればと思います。
ぜひ、最後までお付き合いください。
弁理士になれば、知財関係のスペシャリストになりますが、この後解説するように、相当難しい試験です。そんな弁理士の試験では、通信講座を活用で合格への道を掴んでください。
「アガルート弁理士講座」は特におすすめです。アガルートは法律系の国家資格にめっぽう強い通信講座。令和5年の弁理士試験の合格率は驚異の34.4%(全国平均の5.6倍)と実績も抜群です。
その他の通信講座は下のページで比較していますので、参考にしてみてくださいね。
この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ弁理士部門執筆者:ひの(社会保険労務士)
【筆者プロフィール】
名前:ひの
僕はひのと言います。
3度の社労士試験受験、2年半の試験勉強を経て令和元年度社労士試験で合格しました。長きにわたる士業の受験勉強を経験し、抑えるべきツボと、必要な対策は理解しています。
弁理士試験は社労士試験とは異なるとはいえ「士業試験」という点では共通しており、似たような部分も数多くあります。士業試験合格者として、弁理士試験の概要や対策方法を詳しくご説明できればと思っています。
弁理士部門の記事内容については、法律専門家監修済み。
弁理士試験の概要
まずは弁理士試験の概要についてみていきましょう。さっそく項目ごとに見ていきます。
弁理士試験全体
最初は弁理士試験全体の基本情報について整理しておきます。
まず知ってもらいたいのが、「弁理士試験は3段階の試験」だということです。その3段階というのは…
「短答試験」
「論文試験」
「口述試験」
の3段階です。出題科目や配点も、この3つそれぞれで異なります。それを踏まえた上で、以下の日程をご覧ください。
①願書受付終了:4月初旬
②短答試験:5月初旬から中旬
⇒短答試験合格発表:5月下旬
③論文試験(必須科目):7月初旬
④論文試験(選択科目):7月下旬
⇒論文試験合格発表:9月下旬
⑤口述試験:10月下旬
⑥最終合格発表:11月初旬
何段階も試験があるので途中で気が緩みがちですが、そこは強い意志を持って乗り切りましょう。
また弁理士試験に受験資格はありません。学歴や職歴、年齢に関係なく、誰でも受験することができます。
弁理士試験申込方法
申込方法に関して、3つあります。
- 特許庁等に直接願書をとりにいく
- 郵送で願書を請求
- 特許庁のホームページからインターネットで請求
詳しくは、特許庁のホームページをご覧ください!
では、3つの試験段階それぞれについて詳しく見ていきます。
弁理士試験「短答試験」
3段階のうち最初の試験が「短答試験」です。マークシートの選択問題形式で、基本的な知識があるかどうかが問われます。
出題科目などの概要を以下の表にまとめました。
試験科目 | 工業所有権(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)に関する法令と条約 著作権法 不正競争防止法 |
出題形式 | 五肢択一のマークシート形式 |
出題数 (配点) | 特許法・実用新案法20題 意匠法10題 商標法10題 工業所有権に関する条約10題 著作権法・不正競争防止法10題 |
試験時間 | 3.5時間 |
合格基準 | 全体65%以上かつ各科目40%以上の得点率 |
こんな感じの試験です。ここで一つ、超重要な注意点があります!
それは「短答試験は免除されることがある」です。一定の要件を満たせば、短答試験を受けなくてもいいということです!
免除はラッキーですよね!免除要件は大きく分けて3つあります。
【短答試験の試験免除要件】
①短答試験に合格したことがある
⇒短答試験に合格した翌年と翌々年まで有効
②経済産業省が定める工業所有権に関する科目を取り、大学院を修了した
⇒大学院修了した翌年と翌々年まで、工業所有権に関する問題のみ免除
③特許庁での事務に5年以上務めた
⇒工業所有権に関する問題のみ免除
これのいずれかに当てはまっていそうな人は、もっと詳しい条件についての情報があるので、コチラをご覧ください。
弁理士試験「論文試験」
短答試験に合格したら、論文試験への挑戦権を得ることができます。論文試験は2段階に分かれています。
【論文試験】
・必須科目
・選択科目
の2つです。必須科目の概要は、以下の通りです。
出題科目 | 工業所有権に関する法令や条約 |
出題形式 | 論文形式(自分でゼロから文章を書く) |
試験時間 | 特許法・実用新案法:2時間 意匠法:1.5 時間 商標法:1.5時間 |
合格基準 | 各科目の得点の平均が54点以上でありかつ47点未満の科目がない |
続いては、選択科目です。
出題科目 | ①理工I:機械、応用力学 ②理工II:数学、物理 ③理工Ⅲ:化学 ④理工Ⅳ:生物 ⑤理工Ⅴ:情報 ⑥法律:主に民法 以上6つから1つ |
出題形式 | 論文形式 |
試験時間 | 1.5時間 |
合格基準 | 得点率60%以上 |
論文試験にも免除制度があります!
「合格の翌々年まで」「特許庁で事務を5年以上勤めた」が要件になります。詳しくは上で紹介したページを参考にしてください。
「理工系の科目は法律に関係ないのに…」と思うかもしれませんが、それは違います。
そもそも弁理士は知的財産権のプロです。知的財産は特に理工系に多いものなので、弁理士は法律以外にも精通しておく必要があるのです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください!
弁理士試験「口述試験」
短答試験と論文試験の両方に合格して最後に待ち構えているのが、口述試験です。口述試験の概要は以下の通りです。
出題科目 | 工業所有権に関する法令 |
出題形式 | 面接形式 |
試験時間 | 特許法・実用新案法、意匠法、商標法それぞれ10分程度 |
合格基準 | 各科目A,B,Cの3段階で評価され、C評価が2つ以上ないこと |
弁理士試験の本当の難易度は?
弁理士は士業国家資格の一つであり、試験は超難関です。具体的にはどうでしょうか?3段階の試験それぞれの合格率がコチラです。
【弁理士試験の合格率】
・短答試験:10%から20%
・論文試験:25%前後
・口述試験:90%前後
→全体での最終合格率は6%から10%
やはり、なかなか厳しい合格率ですね。しかし、気にしすぎることはありません。弁理士試験は受験資格のない試験なので、ほとんど実力のない人もたくさんいます。
記念受験で受けている人もいます。
以上のような特徴を持つ弁理士試験ですが、独学での合格には3000時間の勉強が必要だと言われています。
たった1年で一発合格するには、1日あたり約8時間もの勉強時間を確保する必要があるということになります。
なので通常は3年ほどの年月をかけて合格を掴む試験ということになります。そんな弁理士試験にもっと効率よく合格する勉強方法について考えてみたいと思います。
弁理士試験の対策方法は?
まず結論から言います。
弁理士試験に合格するには、「通信講座」を利用しましょう!
通信講座を利用すると、プロの講師によるわかりやすい解説を聞けるのはもちろん、質問制度やカウンセリング制度といった様々なサービスを受けることも可能です。
それだけでなく、完全オンラインのデジタル学習に対応した講座などもあります。当サイトでは、超難関試験である弁理士試験は通信講座の受講が必須だと考えています。
でも、弁理士の通信講座はたくさんありすぎて、どれを選べばいいのかわからないよ…
このような悩みが出てきます。私の時もそうでした。ですが、安心してください!
当サイトでは、各予備校が開講している通信講座を比較していますので、是非ご検討の参考にしてもらえれば幸いです。
具体的な各予備校の特徴はこんな感じです。
・低コストとハイクオリティな講義が両立
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・とにかく低価格でスキマ時間で学習する
⇒スタディング弁理士講座
・人気、学習環境を重視する
⇒資格スクエア弁理士講座
・優秀な講師と実績を重視して短期合格を目指す
⇒LEC弁理士講座
・独自の学習法と自分に合うコース選択を重視する
⇒TAC弁理士講座
ぜひ受講を検討して、最短ルートで弁理士試験に合格を目指してみましょうね。
弁理士試験の本当の難易度と攻略法まとめ
弁理士試験について見てきました。
弁理士試験の全体像について、少しずつ分かってきましたね。まずは、「敵を倒すにはまず敵を知るべし」です。
弁理士試験は難敵ですが、対策をすることで合格は一気に近づきます!
・配点の高い科目を優先的に勉強する
・3形式全てで出題される重要科目(工業所有権)をたくさん勉強する
・弁理士通信講座を利用する
といった形で弁理士試験対策をしていきましょう!弁理士試験は長丁場の試験です。一緒に頑張って勉強していきましょう!