行政書士を目指すみなさんこんにちは!ひのです。
この記事では、行政書士試験に臨むにあたって見落としがちな、でも大切な「基礎知識(一般知識)対策」について解説していきます。
・基礎知識(一般知識)とは
・基礎知識(一般知識)は足切り点がある?
・法令科目とは違った、特別な対策方法がある?
・確実に足切りを突破する対策
・基礎知識(一般知識)でアドバンテージを作る方法
この内容で進めていきますので、基礎知識(一般知識)が武器になること間違いありません!「先に要点を知りたい!」という人に、最初に大切なことを言います。
文章理解で確実に得点して、対策の立てやすい情報通信・個人情報保護の分野でさらに得点を稼ごう!
詳しくは、読み進めてもらえれば解説して行きます。ぜひ、最後までお付き合いください。
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この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ行政書士部門執筆者:ひの(社労士、FP2級資格保有者)
僕はひのと言います。
3度の社労士試験受験、2年半の試験勉強を経て令和元年度社労士試験で合格しました。長きにわたる士業の受験勉強を経験し、試験で抑えるべきツボと必要な対策は理解しています。
行政書士試験を突破するためには通信講座の利用は必要だと感じています。士業の通信講座を受講したことのある僕が、質の良い映像授業のある通信講座についてお伝えできればと思います。
行政書士部門の記事については、法律専門家監修済み。
行政書士試験の基礎知識とは!足切りがある?
まず、行政書士試験の「基礎知識(一般知識)」について基本情報からお伝えします。
行政書士試験の基礎知識(一般知識)
行政書士試験は大きく2つの分野に分けることができます。
【行政書士試験の2つの分野】
・法令科目
・基礎知識(一般知識)
主に「法令科目」では、民法や行政法など法律的なことを専門的に問われます。行政書士としての専門的な内容となります。
それに対し「基礎知識(一般知識)」とは、政治や経済、情報関係の知識や文章についての理解などが問われます。つまり一般知識とはその名の通り、「身の回りのことに関する一般的な知識」が問われるのです。
そのため一般知識対策の際には、教科書的な勉強だけでなく「普段からニュースや身の回りの事柄に関心を持つ」ことも重要になってきます。
どんな問題が出るのかというと、
こんなイメージの問題が出ます。そして基礎知識には、なんと足切り点があります。
足切り点=合格するために絶対に満たさなければいけない点数
つまり他がどんなに良くても、基礎知識で足切り点数を満たしていなければ不合格になってしまうということです。
なかなか不条理な試験。。。
行政書士試験における足切り点は、基礎知識(一般知識)で14問中6問正解することです。ちなみに試験問題は、5肢択一の問題になります。
行政書士試験の基礎知識は14問中6問得点する必要あり
ここからは「基礎知識」を構成する3つの科目である、
・政治、経済、社会
・情報通信、個人情報保護
・文章理解
この3つについてそれぞれ解説していきます。
政治・経済・社会
先ほど、基礎知識で14問中6問得点しなければならないとご紹介しました。実は一般知識は、この政治・経済・社会から、14問中7問も出題されます!
え!?それなら政治・経済・社会を完璧にすればいいんじゃないの!?
そう単純な話で無いのが行政書士試験です。実はこの科目ですが、その名前の通り政治関連のことや選挙、金融、国際情勢、時事問題など、出題範囲の幅がとても広いのです。
ですから、「政治・経済・社会だけを完璧にしよう!」こういう目標を立てるのは望ましくありません。というか無理だと思います。
僕の感じているレベル感としては、大学入学共通テストの政治経済レベルと思ってもらって大丈夫です。
時事問題に関しては、普段からテレビのニュースやネットの記事等に興味、関心を持って触れることで対応できるレベルです。(過去は毎年EU関連の問題が出ていました)
法令科目の勉強と両立することは難しいかもしれませんが、バランスの良い対策をすることが大切です。法令科目でどれだけ頑張っても、基礎知識で足切りを食らっては意味がないからです。
情報通信・個人情報保護
情報通信・個人情報保護からは2、3題出題されます。意外にも少ないですよね。しかも、法律の勉強にメインで取り組んでいるみなさんにとって、情報関係の事柄は身構えてしまうことかもしれません。
しかし基礎知識の中でも、情報通信・個人情報保護の科目は出題範囲が狭く、問題も予想しやすいのが特徴です。
なので、出題数の少なさやとっつきにくさだけで身構えずに、しっかりと対策する必要があります。出題内容についても、いわゆる「ネット用語」の理解を問う問題がほとんどで、対策しやすいのも特徴です。
それだけではありません。みなさんは「行政情報関連三法」というものを知っていますか?
具体的には「公文書管理法」「行政機関情報公開法」「行政機関個人情報保護法」の3つの法律を指します。実は、これに「個人情報保護法」を加えた4つの法から、毎年2題程度出題されています。
つまり「情報通信・個人情報保護」からは、どんな問題が出るのかがわかっていると言っても過言ではないということです!
しかも、これらはほぼ法律の分野だと言えるので、法令科目の勉強とあまり変わりはありません。「情報通信・個人情報保護」の科目は点数を稼げる科目です。
次は、基礎知識(一般知識)の中でも最も重要で点数の取りやすい「文章理解」について解説していきます。
文章理解
文章理解からは、例年14問中3問が出題されます。既に述べた2科目の問題は、数問程度落としてしまう試験です。しかし文章理解に関しては全問正解が目指せると思います。
というのも、文章理解を解くために特別な知識は必要ないからです。
みなさんは、学生時代にあった「現代文」の授業を覚えているでしょうか。イメージとしては、そんな感じの問題が出題されます。
論理的に文章を理解し、簡単な文章構造に注目することさえできれば、満点は十分可能です。ただ、問題が長いので、試験が始まったら一番最初に取り掛かるのがおすすめです。
ここまでの内容をまとめると、「政治・経済・社会」で2問、「情報通信・個人情報保護」で2問、「文章理解」で3問正解することができれば、余裕を持って足切り回避できるということになります!
とはいえ、足切りギリギリの勝負をすることは危険です。それに、ほとんどの人が法令科目中心に勉強して基礎知識はおろそかになりがちです。
基礎知識(一般知識)で8問以上正解するだけで、行政書士試験合格に向けた大きなアドバンテージになります。ではアドバンテージを作るための対策方法について解説していきます。
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行政書士試験の基礎知識で足切り回避ための対策
行政書士の基礎知識対策で気をつけるべきこと
まず、一般知識対策で注意してほしいことが3つあります。
「基礎知識(一般知識)」は得点できればアドバンテージになるとはいえ、行政書士試験は専門分野である「法令科目」がほとんどの割合を占めます。
だからと言って試験直前まで手をつけないと、法令科目の確認ができなくなるほか、そもそも基礎知識対策も間に合いません。
また、基礎知識(一般知識)は年度によって難易度の差が激しいので、過去問で偶然にも高得点が取れたからといって油断することも危ないのです。
なので足切り点がある以上、適切な対策を講じる必要があります。
これら3つに気をつけた上で、具体的な対策方法についてみていきます。
政治・経済・社会の試験対策
出題範囲が広く、特定がしにくいので対策しづらいのが特徴ですが、具体的には高校生の「政治経済」のテキストを使用すると良いです。
しかし全部覚えていてはキリがないので、重要な部分だけで構いません。あとは普段からニュース等に気を配り、時事問題に対応できるようにしましょう。
ただ、時事問題は「正解すればラッキー」くらいに思っておくのがベターです。とにかく「広く浅く」これが大切です。
あとは、過去問を一通りチェックしておくのは必須と言えます。
情報通信・個人情報保護の対策
上で述べた「行政情報関連三法」は確実にとりたい分野です。そのためには、問題集やテキストを何度も読んだり解いたりして、「頻出問題」「重要論点」を自分の感覚で掴んでいくしかありません。
出題範囲が狭いのが特徴なので、過去問をマスターしつつ、各法令の条文を読んでおきましょう。
文章理解
文章理解に関しては特別な対策は必要ないと思います。問題集や過去問を用いてコツを掴んでいきましょう。
ですが、先ほども言ったように基礎知識の中で最も重要度の高い分野です。油断せず、時間をかけて対策しましょう。(時間切れを防ぐため、一番最初に取り掛かるのがおすすめです)
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行政書士試験の基礎知識対策におすすめのテキスト
ここでは、一般知識対策に最適なテキストをいくつか紹介します。すべて揃える必要はありませんが、一般知識対策としてお役立てください。
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行政書士の一般知識対策まとめ
基礎知識(一般知識)について解説しました。
以前は一般知識となっていましたが、基礎知識に名前が変更になっています。
足切り点があるので、少しビビッてしまいますが、対策を講じれば怖いものはありません。足切り突破を目標にするのではなく、「基礎知識(一般知識)」で試験のアドバンテージを作ることを目標にしてほしいと思います。
この記事がみなさんの得点を底上げするきっかけとなれたら嬉しいです。