司法書士を目指すみなさん、こんにちは!ひのです。
ところでみなさんは、司法書士という言葉を聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか?
・法律の専門家
・試験が難しそう…
・忙しそう…
このように色々なイメージを持つかと思います。この記事では、このような司法書士に対するみなさんの「漠然としたイメージ」を「確実な知識」にできるような情報がわかりやすく整理させていただきます。
「司法書士について全然知らない…」という人でも簡単に理解できるようにとにかくわかりやすく解説させていただきます!
この記事を読めば、
司法書士ってどんな資格かな…?
という状態から…
司法書士ってすごい…司法書士になりたい!
こんな状態になって、司法書士試験合格に向けて必死に勉強を始めるきっかけになればと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
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この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ司法書士部門執筆者:ひの(社労士、FP2級資格保有)
僕はひのと言います。
3度の社労士試験受験、2年半の試験勉強を経て令和元年度社労士試験で合格しました。長きにわたる士業の受験勉強を経験し、資格試験で抑えるべきツボと、必要な対策を理解しています。
自身の経験の良かったなと思うところと後悔したところなどを踏まえて解説させていただきます。
司法書士部門の記事については、法律専門家監修済み。
【STEP1】司法書士ってどんな資格?
まずは「そもそも司法書士とは?」という原点から解説していきます。
司法書士とは一言で言えば「法律の専門家」です。司法書士の業務内容の性質から、他にも「くらしの法律家」「身近な法律家」と言われることもあります。
ではそんな司法書士について、
・仕事内容
・行政書士との違い
これら2つについて、詳しく見ていきたいと思います。
司法書士の仕事内容
まずは司法書士の仕事内容について具体的に見ていきましょう。
そもそも司法書士は、法律についてあまり詳しくない一般の人に依頼されて初めて仕事ができます。日常生活を送る上や何か問題が起きた時などで、次のような手続きがあります。
少し、難しそうな書類だと思いませんか?
僕なら、提出するのを諦めます!
このような法律的、専門的な書類を作成する必要が出てきます。
そこで登場するのが「司法書士」です。このような書類作成業務はもちろんですが、他にも、
など司法書士の業務の幅は、とても広いのが特徴です。
簡単にまとめると、クライアントに代わって法律的な書類作成・手続き・登記を行うのが、司法書士の主な仕事内容になります!
行政書士との業務の違い
ここまで聞いた人は、もしかしたら以下のように疑問に思うかもしれません。
これって、行政書士と同じ仕事じゃないの?
そう、この2つの士業は、一見とても似ているのです。中には重複している業務もあります。なので、法律的なことで困ったことがあれば、まずどちらに相談しても大丈夫です。
ですがより専門性の高い方に相談すべきではあるので、両者の特性を踏まえて区別してみましょう。
最初は、これくらいの認識で大丈夫です!勉強をしていく中で分かっていきます。
どちらかというと、司法書士の方が業務内容の幅が広いです。例えば、不動産登記の申請書の作成は、司法書士には認められていて行政書士には認められていない業務です。
【STEP2】司法書士試験について
司法書士とはどんな資格なのかということについて説明してきました。
少し、司法書士についてご興味が出てきました
ここからは、司法書士になるためには乗り越えることが必要になる「司法書士試験」について、説明していきます。
司法書士試験の概要
まずは司法書士試験の基本情報を解説します。
受験資格
司法書士試験に受験資格はありません。試験にさえ申し込んでしまえば、誰でも受験することができます。平等にチャンスが与えられている資格と言えるでしょう。
難関大学の法学部卒じゃないと合格できない、といったようなことは全くないので、司法書士に少しでも興味がある人は受験を前向きに考えてみてください!
ちなみに僕が挑戦した社労士は、学歴などの受験資格がありました。
試験日・場所・受験料
司法書士試験は毎年1回実施されます。
試験日:7月の第1日曜日または第2日曜日
試験場所:地域ごとに異なる
受験料:8,000円
司法書士の試験科目
ここで、みなさんに注意しておいてほしいことが2つあります。
・筆記試験だけでなく、口述試験がある
・合格基準は絶対評価ではなく相対評価
筆記試験だけであり、絶対評価方式が取られる行政書士試験とは根本的に異なっていることがわかります。
では以上を踏まえた上で、具体的な筆記試験の試験科目についてみていきましょう。試験科目は、以下の通りです。()の中に出題数も記したので、参考にしてください。
【司法書士試験科目一覧】
・憲法(3)
・民法(20)
・刑法(3)
・商法(9)
・民事訴訟法(5)
・民事執行法(1)
・民事保全法(1)
・司法書士法(1)
・供託法(3)
・不動産登記法(17)
・商業登記法(9)
パッとみただけでも、とてつもない量だということがわかります。
司法書士試験に合格するには、これほど多岐に渡る分野について学習しなければいけません。
ここで、合格基準についてもう少し詳しく説明します。実は、司法書士試験に合格するには【3つの基準】を満たしていないといけません。
・1つ目は「午前の部(択一式)」
※【2023年度】は満点105点中78点
・2つ目は「午後の部(択一式)」
※【2023年度】は満点105点中75点
・3つ目は「午後の部(記述式)」
※【2023年度】は満点70点中30.5点
・上記3つをクリアした上で筆記合格点を上回る
です。これらのそれぞれについて相対評価がされ、それら全ての基準を満たしていないと合格できないわけです。
試験範囲が多いだけでなく、それら全てを満遍なくできるようにならなければいけないようですね。
ちなみに選択式問題と択一式問題とは次のようなものです。
口述試験に関しては、別の記事で解説しています!
司法書士試験出題方式
次は出題方式について説明します。
先ほども少しだけ説明しましたが、司法書士試験には2つの形式があり、「択一式」と「記述式」です。 午前の部の択一式は下記の4つです。
【午前の部の択一式】
・憲法
・民法
・刑法
・商法
そして、午後の部の択一式は、下記の7つです。
【午後の部の択一式】
・民事訴訟法
・民事執行法
・民事保全法
・司法書士法
・供託法
・不動産登記法
・商業登記法
記述式は午後の部のみで、下記の2つで実施されます。
【記述式】
・不動産登記法
・商業登記法
ほとんどが択一式の問題ということがわかってもらえるかと思います。
司法書士試験の難易度と合格に必要な勉強時間
司法書士試験は超難関国家試験と言われています。本当にそうなのかということを、数字を根拠にみていきましょう。
司法書士試験の合格率は、例年3~4%です。相対評価なので、毎年ある程度一定の合格率になります。
まさに、正真正銘の超難関国家試験ということです。
しかし怖がる必要はありません!
中には、合格する気もないのに受験したり、再受験前提で受験したりする人もいるからです。
一般的には、司法書士試験に合格するには2,000~3,000時間ほどの勉強時間が必要だと言われています。
あくまでも一般論なので、もっと短い時間で合格する人もいれば、もっと時間がかかってしまう人もいます。効率よく勉強して合格したいものですね。
以下の記事では、司法書士の難易度について、深堀りしているのでぜひ参考にしてみてください。
【STEP3】司法書士試験合格のための勉強方法
では、ここからはどのように司法書士試験に合格するかを考えていきたいと思います。司法書士試験対策としては、3つの方法が考えられます。
この3つです。しかし、社会人や学生、主婦の方が予備校の通学講座に通うのは大変です。
仕事終わりで予備校に通うのは、少し現実味がないので、ここでは独学と通信講座に絞って解説していきます。まずそれぞれのメリットとデメリットについてまとめた表がコチラになります。
独学にしても通信講座にしても一番重要なのは、過去問を中心に学習することです。過去問は最後の仕上げで使うだけだと思われがちですが、最初に問題の傾向を掴んだり勉強の方針を固めたりすることに有効です。
通信講座を受講して対策すれば、各予備校のカリキュラムに沿って勉強を進められるので心強い味方となってくれるでしょう。
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【STEP4】司法書士試験に合格した後
難関国家資格である司法書士試験に合格し、晴れて司法書士となったあとは、どのような未来が待っているのでしょうか?
ここでは、司法書士としての働き方について、2つに分けて解説していきます。司法書士としての働き方は、以下の2つが主流です。
それぞれについてわかりやすくまとめたので、ぜひ参考にしてください!
司法書士事務所・企業に所属 | 独立開業 | |
特徴 | 司法書士としての業務のみ | 営業や経営スキルも必要 |
年収 | 平均は300~600万円 | ・平均的には500万円 ・稼げる人は1000万円以上の人も |
メリット | ・独立のための経験を積める ・比較的収入は安定 | 収入に際限なし |
司法書士の資格を撮るだけで、将来の選択肢が広がることがわかります!
資格を取得することは、自分の人生の選択肢を広げることだと僕は思っています。
資格もなくサラリーマンを続けていると、企業に依存して働く必要がありますが、司法書士を持っていれば、いつでも辞められるという気持ちで仕事をすることができます。
上記は、僕が作成したのですが、右のようなイメージでいられることこそ、司法書士の資格を取る最大のメリットではないでしょうか。
司法書士のゼロから試験合格のロードマップまとめ
司法書士について、解説しました。
この記事を読む前は漠然としていた司法書士のイメージは、具体的なものになったでしょうか?
司法書士は日常生活に欠かせない重要な仕事です。ですが司法書士になるのは簡単ではありません。
この記事をきっかけに、みなさんには司法書士試験にチャレンジしてほしいと思います。
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