みなさんこんにちは!
このページでは、宅建士の資格を活かした就職・転職「不動産仲介会社編」です!
何を隠そう、宅建士はこの仲介業務のために作られた資格ですので、宅建士資格との親和性はばっちりです!
すでに宅建士試験に合格されている方、これから合格を目指す方どちらにも参考になる内容になっておりますので、是非最後までご覧ください!これから宅建士を目指す方はあわせて下のページをご覧ください!
まずは、宅建士という方は、ぜひ通信講座の活用を検討ください。おすすめはコチラから。
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この記事の執筆者の信頼性
ひのブログ宅建部門執筆者:小金井 俊(宅建、管理業務主任者資格保有)
【筆者プロフィール】
名前:小金井 俊
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナー合格。
不動産会社勤務歴10年。宅建士取得後、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナーに合格しました。資格を活かし、不動産業界で2度の転職のあと、現在は大手ディベロッパー勤務しています。
宅建士の就職:不動産仲介会社とは
不動産仲介会社とは、不動産を「売りたい人」「買いたい人」や、「貸したい人」「借りたい人」の間に入り、情報提供や価格交渉、法的な問題のチェックや契約書の作成・説明を行う業務を指します。
・「売りたい人」「買いたい人」を仲介することを「売買仲介」
・「貸したい人」「借りたい人」を仲介することを「賃貸仲介」
と呼びます。
取り扱う不動産は様々で、マンション・土地・戸建てといった人が住む不動産がメインになります。また、企業のオフィスや収益ビルを仲介する場合もあります。
いずれの仲介においても、契約時の「重要事項説明」が必須であるため、宅建士の資格が一番活かせる業界となります。
宅建士の就職:日本の有名な不動産仲介会社
不動産売買の仲介
①三井のリハウス
三井不動産の子会社で、取引件数業界NO.1の企業です。
マンションや戸建てなど居住用の不動産から、投資用不動産も扱っており、事業の内容はとても幅が広いのが特徴です。
②住友不動産販売
住友不動産の子会社で、関西圏では特に強い実績があります。営業成績によるインセンティブも高く、より高い給料を求めている方にもおすすめです。
③東急リバブル
東急不動産の傘下企業で、名前のとおり東急線沿線に強みがあります。独自のサービス展開にも積極的です。
不動産賃貸の仲介(居住用物件)
エイブル、アパマンショップ
居住用のアパート、マンションなどの仲介を行っているほか、建物の管理全般業務を行っています。
街中で見る店舗はほとんどフランチャイズ(他の企業が、会社の看板を借りて営業している)のため、店舗によって手数料や接客などのサービスに差があります。
不動産賃貸の仲介(オフィス物件)
三鬼商事
オフィス仲介の老舗で、日経新聞に空室率(ビルの何割が空室になっているか示す数値、景気の動向判断に使われる)のデータを提供しています。業界内外で信用度の高い企業です。
三幸エステート
業界最大手で、営業エリアは主要都市をほぼ網羅しています。
三幸エステートから独立したオフィス仲介会社も多く、国内のオフィス市場において大きな影響力を持っています。
CBRE
外資系の不動産会社で、世界ではNO.1の実績を誇っています。
テナントレップ(企業の代理で不動産会社と交渉をする業務)など、外資系ならではの事業も手掛けています。
宅建士の就職:不動産仲介の仕事のやりがい
不動産仲介の仕事はやりがいがある仕事です。
こういうやりがいがないと、長くは続けられないですよね。
不動産仲介は3つのやりがいがあると思っています。
やりがい① 顧客の一生に一度の出来事に携われる
不動産の購入や売却は、人生で一度あるかないかの大きなイベントです。大きなお金が動くため、一度の取引でお客様の人生が大きく左右するといっても過言ではありません。
賃貸で部屋を借りる場合は、入学や就職、家族の変化など生活の変化があった場合が多いでしょう。
お客様の生活様式の変化の第一歩に携わることは、やはり責任もやりがいも大きい仕事といえます。売買・賃貸問わず、責任は大きいですが、取引後は達成感も大きく、仲介会社ならではのやりがいがあります。
ポイント② 学歴不問
仲介会社は社員の採用人数も多く、学歴はあまり見られないことが多いです。
営業では、学歴よりも個性やキャラクターを重視して採用する傾向があるためです。大手企業でも、高卒採用を行っている場合がありますので、能力があればチャレンジができる業界です。
ポイント③ 歩合で給料をたくさん稼げる!
仲介会社の収入減は、取引が完了した際にお客様から受領する仲介手数料です。そのため、大きな取引をすればするほど会社は儲かりますし、担当した営業マンにも還元される仕組みになります。
20代・30代でも給料を多く稼ぐことができるため、若いうちから実力で勝負したい方にはおすすめです。
宅建士の就職:不動産仲介会社の年収
【大手売買仲介会社の場合】
・新卒1年目:400万円前後
・2年目~5年目:500万円~800万円
・6年目以降:500万円~1,000万円以上
営業成績によるボーナスに個人差がありますので、平均年収も大きく変動します。大手企業の場合、1年目は固定給の場合が多く、2年目以降は営業成績により変動するイメージがあります。
ただ、営業職以外(人事、総務、経理など)では、営業職ほど多くのボーナスを得ることは難しいでしょう。
宅建士の不動産仲介会社就職の懸念点
一方、不動産仲介の仕事にもデメリット(懸念点)があります。
不満のない仕事なんてないと思いますが、知っておきましょう。
懸念点① 営業ノルマが厳しい
若いうちから給料を多く稼げる、夢のある業界でありますが、その分働き方はハードです。
会社から月ごとにノルマが課せられる場合が多く、ノルマをクリアできないと長時間労働や上司からの叱責もあるでしょう。
また、行動力勝負の世界ですので、業界的に体育会系の企業が多い印象があります。のんびりマイペースに働きたい方には、あまり向いていない業界かも知れません。
懸念点② 土日出勤の場合あり
個人のお客様が多い住宅の仲介は、不動産の内見や問い合わせは土日に集中します。そのため、土日出勤の企業が多い特徴があります。
その分平日に休みを取得することはできますが、家庭の事情などがあっても土日に休暇はあまり取れないでしょう。
また、休みの場合でもお客様の都合によって出勤しなければならない場合もあり、休みが不安定な業界でもあります。
宅建士資格は就職に有利なの?
重要事項説明などの業務を行う宅建士資格は、そもそも仲介業務のために作られた資格です。そのため、宅建士資格を保有していれば、仲介会社への就職に有利な事は言うまでもありません。
宅建士以外に必要な能力や資格などは、次のとおりです。
・高いコミュニケーション能力
・金融、保険、インテリアなど幅広い知識
必要な能力① コミュニケーション能力
お客様から要望を聞き出し、交渉をまとめるなど、コミュニケーション能力が特に求められる業界です。
新卒入社の場合、接客のアルバイト経験や、部活やサークル活動などを頑張っていると就職に有利でしょう。
中途入社の場合でも、接客業や他業界で営業の経験があれば、未経験でもチャンスのある業界といえます。
必要な能力② 金融、保険、インテリアなど幅広い知識
住宅ローンや火災保険・生命保険など、不動産取引には金融、保険などの取引がセットの場合があります。
金融資格の場合、「ファイナンシャルプランナー」を取得していると、就職はより有利になるでしょう。保険資格では、「保険募集人(生保・損保)」が有効です。
また、女性に人気の「インテリアコーディネーター」もおすすめです。中古の不動産をリフォームするお客様の場合、間取りや内装などを営業がコーディネートできると、業務の幅も一気に広がります。
まとめ
一口に不動産仲介会社といっても、会社によって業務内容は大きく異なります。
一方、どの仲介会社に共通しているのは、お客様の人生において大きなイベントに携わり、それに伴い責任もやりがいも大きいことです。
また、学歴や職歴にかかわらず、チャレンジ可能な業界であることも大きな魅力の1つではないでしょうか。
宅建士資格は就職に非常に有利です。不動産仲介業界にチャレンジしたい方は、宅建士試験に是非チャレンジしてください!